下中記念財団新DVDシリーズ
重要無形文化財 雅楽 宮内庁式部職楽部
第4巻:
管絃 「越天楽(えてんらく)」 「抜頭(ばとう)」
舞楽(唐楽・右方形式による) 「抜頭(ばとう)」

 第4巻は管絃の紹介が中心です。


  管絃の代表的な曲目「越殿楽」で管絃の粋を味わっていただくため、渡物(わたしもの 一種の移調)による平調
(ひょうじょう)・黄鐘調(おうしきちょう)・盤渉調(ばんしきちょう)の三調の「越殿楽」を、次第に楽器を減ら
してゆく残楽(のこりがく)という演出により収録しています。


  渡物の背景には平安貴族の四季と調子を結びつけた観念があり、残楽は各楽器、なかでも箏の演奏技法を賞でる変奏
法で、御遊の中から発展したと考えられている様式です。曲に先だち、各調の雰囲気を醸しだす短い音取(ねとり)が
演奏されます。 
(41分)


 雅楽には同一曲目でも舞と管絃の両様式を伝える曲目があります。二つの様式は同一曲でも管楽器の演奏法、拍節法等の
演奏法に相違が見られます。「抜頭」は林邑楽(りんゆうがく)に属する走舞(はしりまい)の代表的演目で、舞は左方と
右方の双方が伝わっています。


 清少納言が枕草子に「髪ふりあげたる。まみなどはうとましけれど、楽もなほいとおもしろし」と記したように古来より
広く知られていました。

 管絃と舞楽の両様式を比べていただくため、管絃の演奏に続き、八多良(やたら)拍子による躍動感にみちた右方の舞を
収録しました。管絃では太食調音取についで当曲が奏されます。曲の後半に打楽器のリズム型が変わる「加拍子」(くわえ
びょうし)の部分が分かるように工夫しています。


 舞楽では龍笛の退吹(おめりぶき)による林邑乱声(らんじょう)が奏される中、面をつけ裲襠(りょうとう)装束を
まとい、右手には桴(ばち)を持った舞人が登台して出手を舞います。ついで抜頭音取に続き当曲が舞われます。  
(29分)


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掲載開始: 2007.09.19. 最終更新: 2012.09.26.
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