新しい雅楽DVD版の概要

従来の10巻組−10演目と二つの資料編は、内容はそのままに、圧縮して、1枚ずつのDVDに複数演目を収めて、
基本的に90分以内程度に構成しました。また付録として6演目を加えています。いずれも過去に宮内庁式部職楽部
の演奏を収録したものです。それらは、歴史的な雅楽演奏の記録としても大きな意義があるかと思われます。
外観上は、コピープロテクトされたDVD−RX、8巻組構成+付属解説書2冊です。

新企画の特長

・ 画面としては日本語・英語併記字幕を使用している英語版をベースに統一感のある再編集をし、ナレーション
解説のある資料編1・2および総集編についてはバイリンガル版として音声セレクションを可能にしました。

・ 英語版シリーズ製作にあたって助成をいただいた国際交流基金から、その前身である国際文化振興会(KBS
1939年に製作した「The Bugaku Dance」の貴重な戦前の舞楽演奏(2演目)の映像を提供していただき、
下中記念財団EC日本アーカイブズが1972年に収録した舞楽演奏(4演目)、JVC1990年に記録し、下中記念
財団に原版と諸権利を移譲した舞楽(2演目)を加えて、合計16演目と充実させました。

    これまで英語版のみであった総集編の日本語解説版を新たに製作します。

   これまでの監修者・解説本執筆者-柘植元一先生、遠藤徹・S.G.ネルソン氏両氏にご参画いただき、付録部
分の既存解説に付加しておくべき補筆などを検討いただきます。厳しい予算上の制約から3冊目の解説本の添付は
出来かねますが、これまで作成された2冊の解説本に加え、付録版DVDケースの中に小冊子を入れるほか、PDF
資料集を新設の「雅楽」ウェブ上に公開して、希望者は参照閲覧、ダウンロードを可能として参ります。

     DVD−Rで制作しますが、コピープロテクト(DVD-RX)を施し、映像資産の管理体制を整えます。また、従来
VHS版を遙かにしのぐ高画質を目指しました。

    価格は検討事項ですが、従来のVHS頒布価格216,000円を半額に近い、120,000円を完成記念特別価格として、
現在も、それを維持しています。また1巻単位でのバラ売りにも対応します。


構 成

DVD-R 8巻組構成

第1巻 総集編(日本語解説版を新規制作) 各59分 日本語版・英語版 各11チャプター
 冒頭に総集編をもってくることで、雅楽の全ジャンルを紹介する

2 東遊(1)・久米舞(2)・催馬楽(8)・朗詠(9) 92分
 次ぎに歌ものを全部まとめる。国風歌舞の2演目と新声楽 6チャプター

3 太平楽(7)・延喜楽(4)  76分
 舞楽 唐楽と高麗楽を紹介 4チャプター 

4 越殿楽(3)・抜頭(5) 70分
 管絃 3調子の代表的管絃曲と同一題名の管絃曲と舞楽曲(走舞)の比較 5チャプター

第5巻 資料編1楽器(6) 各54分
 雅楽器の全てと雅楽譜 日本語版・英語版 各14チャプター   

第6巻 資料編2装束(10) 各104分
 装束の着装 日本語版・英語版 各8チャプター

7 付録1  陵王・納曽利 (JVC版日本古典芸能大系1から) EC版 陪臚 管絃曲と舞楽曲(1972年収録)
 KBS版舞楽「陵王・陪臚」(1939) 国際交流基金提供 6チャプター
1990年代収録のJVC版古典芸能大系の2演目もビデオマスター原版から直接オーサリングして高画質を実現。また戦前
収録のKBS版舞楽も歴史的資料として貴重なだけでなく、様々な共通演目を同一メディアに盛り込むことで「比較」の
楽しさを追求しています。1972EC版は、民族音楽学者小泉文夫の総指揮の元に収録されたもので、新たに収録フィ
ルム原版から直接デジタルビデオ転換を行い、フィルム作品に新たな生命を吹き込みました。


8 付録2 EC版 万歳楽・林歌・還城楽(1972年収録
唐楽・高麗楽の平舞と唐楽走舞 襲装束・高麗楽楽器・舞楽面の紹介 6チャプター
いづれも1972年に民族音楽学者小泉文夫の総指揮の元に収録されたもの。演奏だけでなく装束・楽器・面などの紹介
コーナーが設けられています。新たなビデオ転換による高画質の、印象を新たなものになっています。

解説書について 

既存演目(10巻分)については遠藤徹、S.G.ネルソン氏の映像解説2冊を、そのまま使用します。

遠藤徹、S.G.ネルソン氏両氏の新規執筆原稿、1972EC版における小泉文夫氏の英文解説、日本古典芸能大系
における平野健次、蒲生郷昭、蒲生美津子氏らの解説について、許諾をうけたものからウェブ上で無料公開し、希望者
のダウンロードを可能にします。


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info@tokyocinema.netへ


掲載開始 2007.09.19. 最終更新: 2007.09.20.
(C) 2000/2007 The Shimonaka Memorial Foundation

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